きもの専門店「西尾」のクリニックなら、きものに関するすべての悩みを解決します。 丸洗い “洗いに出したら縮んだ”、“変な匂いや色がついた” そういった “ドライ汚染”による事故の根絶の為、世界で有数の洗浄機を導入し、加工に取り組んでいます。従来の石油系のものに代わって、フッ素系の溶剤を使用することで、生地への溶剤の残留を限りなくゼロに近づけることに成功しました (低温で蒸発します)。匂い残りや寸法の異常等の心配がなく、生地への負担も少ない為、安心してクリーニングをご利用頂けます。イタリア製の高性能洗浄機を、日本の企業が手を施してチューニングし直したものを使用しています。 揮発性の薬品による衿・袖口・裾の 手洗い (予洗い)、機械洗浄、プレス、加工前、加工後の検品までがセット になったドライクリーニングです。表面の薄汚れや軽微な縮みなら、丸洗いで解決する場合もあります。すぐご着用になる際は勿論のこと、長期保存にも適した状態になります。 洗浄の際、溶剤に残留する不純物が、ドライ汚染の原因となります。濾過の度 蒸留と水分分離を行い、溶剤・水分・ 汚れのそれぞれが、別のタンクに収納 される仕組みになっています。繰り返して溶剤を使用する際、新液と 同等の清潔さを保つことが出来ます。この特殊な構造が、品質の秘訣です。 加工 加工の鉄則は、出来るだけ早く発見すること。生地が健康な状態の内に、解決してあげましょう。定期点検を怠らず、着用後は速やかにお手入れにお持ちください。他では諦めてしまうような状態のお品も、様々な提案で活かす方法を考えます。まずご相談、お見積りから始めましょう。 丸洗い汗抜き 着用後のお手入れとしてお薦めしたいのが、汗抜きです。丸洗いは水を使用しない洗いの為、汗などの水溶性の 汚れには効果がありません。丸洗い前の着物をハンガー にかけ、汗抜き剤を噴霧することで、薬品と汗の混合物が 表面に浮いてきます。その状態の着物を丸洗いにかけることで、生地中の汗を除去します。汗は放置すると黄ばみやカビの原因となる厄介者です。着用後は視認出来ずとも予防の意味合いで、汗抜きまで行うことをお薦めします。 しみ抜き・変色修正 人の手による局部洗浄の様子。溜まった湿気や汚れは、放っておくとより厄介な変色となり、修正も高額になります。付着した汚れは擦って拭いたりせず、そのままお持ちください。専用の機材たちと職人の技術で、修正します。 丸洗い除菌洗浄 湿気の溜まった生地は縮み、やがてカビ の胞子が発生します。丸洗いでカビの根を死滅させることは難しく、特に縫い目の中のカビ菌は目に見えません。匂いなど気配を感じた時点で、除菌洗浄を行い、生地を健康なまま保管してあげましょう。 染色補正 実際の作業を目の当たりにすると、その能力の高さに驚くことも多くあります。 ”この生地にそんな色塗るの?うわ〜…” と目を背けてしまった次の瞬間には、さっきまで幅を利かせていた嫌な変色が、どこにもなかったかのように、治まります。長年の経験が、物を云う世界のようです。 職人というと、世間知らずで頑固一徹なイメージがありますが、趣味のジョギングの話、旅行の話、車の話など、気さくに話してくれる人柄の良い方ばかりです。一人一人の性格によって、直し方や使う道具の個性も変わります。奥が深い世界だと感じます。 絹は経年変化や湿気により変色します。カビによって色が抜けてしまうこともあり、健康な状態を保つには普段の管理が重要。色がついたり抜けたりしてしまった場合には、”染色補正”という技法で修正します。混色の難しい染料を、生地の上で絶妙に重ねていき、色彩を元の状態に近付けます。 薄地のものなど、修正困難なお品は、後述の染め替えなどをお薦め致しますが、殆どの汚れや変色などは、目立たない程度に修正出来る技術と経験があります。水や摩擦では絶対にマシにならない変色や色抜けは、ご自身でどうにかしようとはなさらず、プロの染色補正士のいる工房をお訪ね下さい。 洗い張り 解き 仕立ててある着物を人の手できます。簡単な物でも2時間は絶対にかかります。新しい糸は柔軟性に富んでいるので、よく伸びて切れにくく、古い糸ほど伸びず音を立てて切れます。硬くなり、生地を傷つけますので、定期的な交換が重要。 洗い張り 着物を洗う上で、最古かつ、最高の方法です。汚れや汗は水に溶け出し、絹 体の質感も、新品の頃と遜色ないまでに蘇る品もあります。どれだけ技術が進化しても、今だに最高峰。”縮む性 がある”絹を”水で洗う”ことは、矛盾しているように思えますが、脱水、乾燥、そして”湯のし”を行うことで巾をもとに戻す。弊社独自の柔軟加工をセットで行うことで、生地の質感を限りなく上質なものにします。こうした大掛かりな仕事を15年〜20年毎に施してあげることで、”親子3代”が実現します。 端縫い 解いてバラバラになった着物の部品を、一つの反物の形に繋ぎ直します。今後再び仕立て上がるまで、この反物の形で様々な人の手に渡って行きます。縫い代 にあたる部分を繋ぎ合わせる為、生地本体には傷は付きません。ミシンで縫製。